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ラ・リーガ第9節、レアル・マドリード対バルセロナが現地時間16日に行われた。伝統のエル・クラシコを制したのはホームのレアル。カリム・ベンゼマなどのゴールでバルセロナを3-1で返り討ちにしている。両者の差は、果たしてどこにあったのだろうか。(文:本田千尋)
レアルが奪った2点に共通するのは?
いかにも“アンチェロッティらしい戦い方”だった。
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現地時間16日に行われたラ・リーガ第9節。同じ勝ち点22の首位と2位の直接対決となった伝統の“エル・クラシコ”は、レアル・マドリードが3-1で快勝。本拠地サンチャゴ・ベルナベウで、バルセロナとの首位攻防戦を制した。
カルロ・アンチェロッティ監督が「前半の我々はディフェンスでは低い位置でブロックを構築して守り、カウンターを仕掛ける形で快適にやっていた」と振り返ったように、レアルは基本的にカウンター型でバルサを迎え撃った。ある意味では敵が“世界で一番ボールを保持したがるチーム”であることを考えれば、自陣で構えてしっかりと守備をしてから速攻を仕掛けるやり方は、いかにもアンチェロッティ監督が選択しそうな合理的なやり方である。
実際、レアルの先制点は「低い位置でブロックを構築して守り、カウンターを仕掛ける形」から生まれた。12分、ボックス内で奪ったボールを素早く左サイドに繋ぐと、トニ・クロースがドリブルで持ち上がり、セルヒオ・ブスケッツの激しいマークに遭い倒れながらもスルーパス。抜け出したヴィニシウス・ジュニオールのシュートはGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンに阻まれるが、こぼれ球をカリム・ベンゼマが左足ダイレクトで突き刺してゴールを奪う。いわゆるカウンター・プレスがハマらないバルサを尻目に、レアルが効率よく先制点を取った。
35分に生まれた2点目も同様の形。フェデリコ・バルベルデも最終ラインに入る5バックで引いたレアルは、ボールを奪うと、ルカ・モドリッチがロベルト・レバンドフスキのファウルを誘発。リスタートから素早く前線に繋ぎ、ヴィニシウスのキープからボールを受け取ったオーレリアン・チュアメニが左サイドに回すと、SBフェラン・メンディがボックスの手前の空いたスペースにいたバルベルデに折り返す。フリーになったウルグアイ代表MFがグラウンダーのシュートを突き刺して、レアルが2点目を奪った。この場面でも、モドリッチのリスタートからバルベルデがゴールを決めるまで、バルサのプレスは全くと言っていいほどハマらなかった。