久保建英の攻撃面におけるスタッツは…
13日に行われたELグループリーグ第4節のシェリフ・ティラスポリ戦でベンチスタートだった久保は、戦前の予想通り2トップの一角で先発した。
背番号14の守備面の貢献度は高かった。しっかりと周りを確認し、パスコースを消しながらプレッシャーに行き、2度追いも怠らず。セルタに丁寧なビルドアップを許さない上で、これらのアクションはかなり効果的だった。
一方で攻撃面に目を移すと、その働きぶりは凡庸。『Sofa Score』のスタッツを見ても、シュート0本、キーパス0本、ドリブル成功数0回、ポゼッションロスト16回と悲惨な結果に終わっている。
久保がここまで沈黙した理由の1つに挙げられるのは、チームそのものが抱えていた問題にある。先述した通り、この日のソシエダはセルタの強度を前に苦戦し、うまくポゼッションできず。パスの少なさ(他チームに比べれば多いが…)が物語っている通り、最終ラインから丁寧に繋ぐのではなく、中盤を飛ばして一気に前線へ蹴り出す場面が散見された。
そうした展開だと、高さもなく、圧倒的なスピードもない久保本来の強みは生きてこない。タッチライン際に開きボールを受けたとしても、味方のサポートを待つ間にすぐ囲まれてしまうことが目立った。これは久保自身の能力どうこうよりも、高いインテンシティーを保ち続け、ソシエダの武器を確実に消してきたセルタの守備を讃える方が正しいだろう。
ただ、もちろんだが、久保にも全く課題がなかったわけではない。