久保建英は中心にいた
後半のソシエダはジョン・カリカブル(20歳)、ベニャト・トゥリエンテス(20歳)、ナバーロ(20歳)、ウルコ・ゴンサレス・デ・ザラテ(21歳)と多くの若手選手がピッチに立っていた。彼らは普段から出場機会を得られているわけではなく、一緒にプレーする時間はかなり限られている。
その中でも攻撃がある程度成り立っていたのは、贔屓目なしに久保の存在が大きいと言える。先述の通り、ダビド・シルバ不在の後半は日本人レフティーには多くボールが集まっており、そこから攻撃が活性化していた。
それは試合後のスタッツを見ても明らかだろう。データサイト『Who Scored』によると、この日の久保は約30分間のプレーで31回のボールタッチを記録し、22本中20本のパスを成功。そして限られたプレータイムの中で3本のキーパスを繰り出し、うち一つをアシストに繋げている。現地メディアも「チームにダイナミズムを与えた」と絶賛だ。
相手が10人かつ格下だったとはいえ、左サイドに続き右サイドでも存在感を放った久保。アルグアシル監督からの信頼はますます増していくだろう。次のセルタ戦も楽しみだ。
(文:小澤祐作)
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