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古橋亨梧らはまだ欧州最高峰に追いつけていない。セルティックが見た現実【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

セルティックが次に目指すものは?


【写真:Getty Images】



 もちろん先発出場したFW古橋亨梧やFW前田大然らにもチャンスはあった。古橋は29分にMFセアド・ハクシャバノヴィッチのクロスに頭で合わせたものの、体勢が悪くシュートをゴールの枠内に飛ばすことができなかった。

 前田は開始早々の1分に右サイドからのクロスに合わせてヘディングシュートを放ったが、下がりながらの難しいフィニッシュとなり、わずかにゴールから外してしまう。70分にはMFアーロン・ムーイとの連係でゴール前に走り込み、ムーイからの折り返しにダイレクトで合わせるも、シュートはゴールの右へ。いずれの好機も得点につなげることはできなかった。

 セルティックは90分間で16本のシュートを放ち、うち5本が枠内シュートだった。一方、ライプツィヒは13本のシュートで枠内が4本。より少ないチャンスを得点に結びつけるクオリティや決定力を備えていた後者が、アウェイで勝ち点3をつかむに至った。

 こうしたゴールを奪う局面でのパフォーマンスの差が、ライプツィヒ相手の2連敗という結果、さらにはCLグループステージ敗退という現実として突きつけられたと言えよう。いくらスコットランドで猛威を振るっていようと、古橋や前田、MF旗手怜央はまだ欧州のトップレベルには追いつけていない。このグループステージでの経験によって、彼らは目指すべき場所がもっと先にあることを強く意識することになっただろう。

 セルティックはCL敗退となったが、まだグループ3位になれる可能性が残されている。ELのプレーオフに回れれば、もう1つの大会で再び欧州の頂点を目指すチャンスをつかめるかもしれない。

 シャフタール・ドネツクもレアル・マドリードも最初の対戦では勝てなかった相手で、厳しい戦いになるのは間違いない。それでもポステコグルー監督率いるチームには意地を見せて、何としても初の勝ち点3をもぎ取って今後の戦いにつなげてもらいたい。CLでの経験は、必ずや選手たちがさらに成長し、チームとしてもより大きく進化するきっかけとなるだろう。

(文:舩木渉)

【了】

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