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Jリーグ 2年前

横浜F・マリノスはなぜ敗れたのか? 選手に生じた小さな迷いと大きな違い【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「選手に小さな迷いが生じていた」



「今日はクロスを早めに上げすぎてしまう場面もあったと思う。もっとパスを繋ぐべきだったかもしれない。逆にもっと早くボールを入れるべき場面もあった。大事なのは状況判断だ」

 1-0でリードされて残り14分という状況で守備的MFの渡辺皓太を下げレオ・セアラを投入したが、その決断を後悔してはいないようだ。「リスクを冒したいと思っている。それが我々の戦い方、私の戦い方だ」

「率直に言って今日は、何が何でも裏へ入り込もうという積極性が十分ではなかったと思う。少し消極的になってしまっていた。だからボールを持ってパスを出そうとする選手に小さな迷いが生じていた。本当に積極的に戦えばボール保持者も迷わずプレーできる」

 マスカット監督は結果に落胆しながらも、今回と同じく降格危機のチームと対戦するミッドウィークの試合に向け、慌てる理由は全く見当たらないと考えている。むしろ次節こそ先手を取ることと、何が彼らの勢いを止めたかについて選手の声を聞くことの大事さを強調していた。

「選手たちの視点からも、彼らがどう感じていたかを確認することが必要だ。タッチライン際に座っている私からは簡単に見える。だが実際にピッチに出ている彼らからのフィードバックを参考にしてみたい」

「我々は立ち上がりから支配していた。それははっきりさせておこう。大きな違いを生んだのは最初のゴールだった。失点前には何度か良い形をつくって、チャンスも生み出していた。まずは何より、プレッシャーがかかる中でもそういうチャンスを確実に決めることだ」

 週末には手痛い一撃を食らわされたが、マリノスが自力でタイトルを勝ち取れる状況は依然として変わらない。ガンバ戦と同じようにジュビロに対しても試合を支配できれば、1週間の間に2度の番狂わせが起こる可能性は極めて低いだろう。

(取材・文:ショーン・キャロル)

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