バルセロナ攻撃陣が沈黙した原因
右ウイングで先発したハフィーニャは見せ場なく64分にアンス・ファティと交代。ウスマヌ・デンベレも61分に左ポスト直撃の際どいシュートを放ったものの、とにかく個での打開を図り、単調なクロスの放り込みを繰り返してしまう。
何より、ロベルト・レバンドフスキの動きが鈍かった。ゴール量産中のリーガで見せているような機動性が、このインテル戦では皆無に等しかった。ポーランド代表FWは、ファーストDFとしてのプレッシングも遅く、鈍重なセンターFWと化してしまっていた。いかに欧州屈指の点取り屋と言えど、ただゴール前をウロウロするだけでは、インテルのDF陣もさほど怖くなかっただろう。
こうしてボールは持てども攻撃陣が沈黙したバルサは、0-1で敗北――。CLのグループステージ突破に向けて、黄信号が灯った。
リーガでの好調ぶりを維持できれば、グループ突破に向けて、視界は良好のはずだった。特に量産体制に入っているレバンドフスキが、スペインの地で見せているのと同等のパフォーマンスを披露できれば、バイエルンとインテルと同居したとは言え、グループ突破は十分に可能だろう。バイエルンは他ならぬ大黒柱のレバンドフスキが抜けたのであり、インテルも国内リーグ戦で現在9位と好調とは言い難い。
なぜ、レバンドフスキは、このインテル戦で沈黙してしまったのだろうか。