ファーストタッチで違いを作った久保建英
ポジションは2トップの一角。流れの中では4-2-3-1における左サイドでのプレーがメインという、いつも通りの形だった。
久保は7分までボールタッチ数0回だったが、ファーストタッチで決定的な仕事を果たしている。8分、ダビド・シルバからのパスをボックス内左で受けると、ファーサイドのアレクサンダー・セルロートに絶妙なグラウンダーのクロスを送る。これを大型FWが決め、久保にアシストが付くことになった。
久保のいる左サイドで崩し、反対サイドで仕留めるという形はソシエダの狙いになりつつある。実際、ジローナ戦では全体の44%が左サイドからの攻めだったというデータが出ており、日本人MFはゴールシーン以外にも惜しいクロスを上げていた。今季の久保には二桁アシストの期待が持てる。
そして試合終盤には、素早く左足を振り抜きゴールも奪取。それまでのスコアは4-3で、ジローナにもチャンスがなかったわけではないので、この1点は試合の運命を大きく分けたと言える。
これで久保は今季リーグ戦成績を7試合2得点2アシストに。公式戦では3試合連続のアシスト記録ということになった。これまでのキャリアハイはマジョルカ在籍時の2019/20シーズンに記録した4得点5アシストだが、早くも更新の予感はしている。