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レバンドフスキがバルセロナで即フィットの理由。イブラとは違う。似ているのは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

イブラヒモビッチとは違う。似ているのは…



 このマジョルカ戦でも、得点に至る場面がそうだったように、決して前線に留まらず、ボックスの中を出て敵陣をかなり広範囲にわたって動いていた。そうしたレバンドフスキの機動力が、バルサのスタイルと親和性があったのではないか。

 よくよく考えると、かつてペップ・バルサ時代に導入が失敗に終わったズラタン・イブラヒモビッチとは、同じセンターFWでも機動性には大きな違いがある。ピッチを広く動き回る機動力とポジショニングという点で考えると、レバンドフスキはズラタンではなく、どちらかと言えば、ルイス・スアレスやリオネル・メッシに近いのかもしれない(あくまで近い、であって、もちろん同タイプではない)。

 そして、このマジョルカ戦のポジショニングを振り返ると、レバンドフスキ自身が、他ならぬスアレスやメッシといった歴代のゼロ・トップの動きを取り入れているようにも見える。バルサのゼロ・トップのポジショニングを自分のモノにしつつあるからこそ、他の選手たちとの親和性がさらに増し、連係の早期確立にも繋がっているのではないか。

 いずれにせよ、レバンドフスキは、バルサでバージョンをアップさせている。ポジショニングとフィニッシュワークに、さらに磨きがかかっている。それは間違いない。

(文:本田千尋)

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