清水エスパルス
予想順位:12位
暫定順位:12位
成績:勝ち点32(30試合7勝11分12敗)
監督:平岡宏章→ゼ・リカルド
監督交代と大型補強により、清水エスパルスは大きく変わった。序盤戦からなかなか勝ち点を積み上げられず、5月末に平岡宏章前監督を解任した。ゼ・リカルド監督を招へいし、ヤゴ・ピカチュウ、セレッソ大阪を退団していた乾貴士、北川航也らを獲得すると、そこからチームの状態は徐々に上向いていった。
ピカチュウと乾は両サイドハーフに定着した。さらに、怪我で出遅れたチアゴ・サンタナとカルリーリョス・ジュニオも調子を上げており、このブラジル人トリオと日本人テクニシャンによる攻撃力は破壊力がある。大卒ルーキーだった山原怜音は7アシストをマークして左サイドバックに定着した。ケガで出遅れた松岡大起も調子を上げており、立田悠悟も攻守に存在感を発揮している。
8月の4試合はわずか1失点で、守備組織の構築が結果となって表れている。権田修一の負傷は痛手となるが、経験豊富な大久保択生が控えているのは不幸中の幸いだ。ただ、無敗だった8月とは対照的に、9月は1度も勝てなかった。3試合で6失点を喫しており、サンフレッチェ広島戦と湘南ベルマーレ戦では試合終盤にやられて勝ち点を失っている。今季のデータを見ると、45失点のうち半数を上回る26失点は前後半のラスト15分に喫したもの。このような細部に、残留の神は宿るはずだ。
12位につけているものの、自動降格となる17位との勝ち点差はたった3ポイント。残り試合数も4試合と少なく、直接対決はジュビロ磐田戦のみ。現状では一歩リードしているものの、負けが続くと一気に降格の可能性も帯びてくる。