サンフレッチェ広島
予想順位:3位
暫定順位:3位
成績:勝ち点51(30試合14勝9分7敗)
監督:ミヒャエル・スキッベ
天皇杯ではリーグ戦で3位を争うセレッソ大阪を下して準決勝に進み、YBCルヴァンカップ準決勝は2戦合計3-2のスコアでアビスパ福岡を下して決勝進出を決めた。国内3冠の可能性を唯一残すサンフレッチェ広島にとって、今季は間違いなく充実のシーズンとなっている。ドイツ人指揮官にオクトーバーフェストを楽しむ暇はなさそうだ。
開幕スタートこそ躓いたが、その後は順調に勝ち点を重ねている。ハイプレスとミドルプレスを相手や状況に応じて使い分け、相手陣内に押し込むスタイルは相手にとって脅威に他ならない。ショートカウンターを繰り出し、クロスを中で合わせる得点パターンでいくつもの勝利をつかんできた。
大卒ルーキー満田誠は日本代表に選ばれるほどのインパクトを残し、森島司も自己最高のシーズンを過ごしている。3年間の武者修行から帰ってきた川村拓夢の成長など、戦力の底上げも今季の躍進の要因だ。
リーグ優勝の可能性を残しているものの、まずは3位の死守が現実的な目標になるだろう。中盤の陣形は変わっても、基本的なスタイルは変わらない。その結果として横浜F・マリノスや川崎フロンターレに完敗した試合もあったが、自分たちの良さを出すことができれば結果はついてくるはずだ。