FC東京
予想順位:6位
暫定順位:6位
成績:勝ち点43(29試合12勝7分け10敗)
監督:アルベル・プッチ・オルドネダ
アルベル監督就任1年目の今季、FC東京は酸いも甘いも噛みしめながらスタイルを浸透させている。昨季とあまり選手が変わらない中で始まったため、スタイルに合う選手の見極めからシーズンは始まった。渡邊凌磨の右サイドバック起用や東慶悟のアンカー起用といった新たな可能性の発見など、試行錯誤の中で進むシーズンとなっている。
渡邊は結果的にウイングに戻ることになったが、サイドバックの経験は活かされていると感じるプレーもある。小川諒也が移籍したことで空いた左サイドバックには、昨年9月に負った右膝外側半月板損傷から復帰したバングーナガンデ佳史扶が定着した。
青木拓矢の負傷離脱したところで東がアンカーの定位置を確保した。インサイドハーフは安部柊斗と松木玖生が不動の存在となっていたが、夏に川崎フロンターレから加入した塚川孝輝が結果を残して競争を激化させている。
下位チームに苦戦を強いられることが多いのが今季の反省材料だ。最近ではガンバ大阪と引き分け、ヴィッセル神戸にはゲームにうまく入れず敗れている。アルベル監督が「戦う姿勢が足りない」と指摘した試合が何度もあったように、デュエルの部分で消極的になるとアルベル監督が求めるサッカーを実現するのは難しい。ただ、直近の京都サンガ戦のように、高いパフォーマンスを見せられるポテンシャルは感じさせる。
AFCチャンピオンズリーグ出場のチャンスが生まれる3位以内は現時点で8ポイント差があり、現実的には厳しいだろう。残り5試合で、来季に向けてポジティブな要素をできるだけ多く作っていきたい。