「やはりターンオーバーは難しい」
それでも失点しなかったことを前向きに捉え、後半に突入した。上田綺世の投入もあって、少し流れが変わり始めた。三笘の左サイドの突破から南野がボレーで合わせた12分のチャンスなどゴールの形も垣間見え始める。
ただ、もう一段階ギアが上がったのは、遠藤航、鎌田大地、相馬勇紀の3枚が入った21分以降。遠藤が中盤を落ち着かせ、鎌田がタイミングよくボールを持ち上がり、相馬も得意の局面打開でリズムを作り始めたことで、ようやくエクアドルと互角に戦えるようになる。上田からラストパスを受けた堂安が左足シュートを放った後半34分の決定機が決まっていたら勝利も夢ではなかった。そこまで盛り返したのは確かだ。
終盤に伊東純也と上田を2トップに配する3-5-2の布陣にトライしたのも収穫だったが、シュミット・ダニエルの好守とPKセーブがなかったら、今回のゲームは負けていた可能性が高い。日本の誰もが大幅入れ替えの難しさを強く感じたのではないか。
「やはりターンオーバーは難しいんじゃないかな。今回は出た選手全員がアピールできたかと言ったらそうじゃないと思う」と悔しい結果に終わった南野も吐露したように、やはり2チーム編成でW杯を乗り切るというのはそうそうできることではないのだ。