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あぶり出されたドイツ代表の「ネガティブな要素」。イングランド戦で得た収穫とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋

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UEFAネーションズリーグ・リーグAグループ3、イングランド代表対ドイツ代表が現地時間26日に行われ、3-3の引き分けに終わった。カタールワールドカップでサッカー日本代表と対戦するドイツ代表にとって、この一戦は様々な意味で収穫を得た一戦となった。(文:本田千尋)


白熱したイングランド代表対ドイツ代表


【写真:Getty Images】

 極上のテストマッチだった。

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“聖地”ウェンブリーでの激闘を終えた後で、ハンジ・フリック監督は、一定の手応えを得たようだ。ドイツ代表監督は、次のように振り返った。

「今日は我々にとって良いテストだった。ゲームからポジティブな点を見ることができるが、対処しなければならない幾つかのネガティブな点も見ることができる」

 現地時間9月26日に行われたネーションズリーグ。リーグAグループ3の最終節で、ドイツ代表はアウェイでイングランド代表と対戦した。両チームともグループ敗退は決まっていたので、この試合がカタール・ワールドカップに向けたテストマッチという位置づけであったことは間違いない(そもそもイタリア、ハンガリー、イングランドと同居してホーム&アウェイをこなし、かつ首位のみが決勝ラウンドに進出できるという、過酷極まりないレギュレーションのネーションズリーグ自体が、これ以上ない強化の舞台である)。

 何よりフリック監督が「良いテストだった」と振り返っている。

 ドイツ代表は、前半はボールを保持しながら、[5-4-1]で引いてゴール前を固く閉ざすイングランド代表を崩せなかった。それでも、後半に入ると、右サイドの高い位置でジャマル・ムシアラがCBハリー・マグワイアから出たパスをカットして仕掛け、PKをゲット。このチャンスをイルカイ・ギュンドアンがきっちり決めて先制に成功する。

 先取点を取ったことでプレッシャーから解放されたのか、パスワークが軽快になったドイツ代表は、さらに67分、カウンターから左サイドで受けたティモ・ヴェルナーが、中央に出したボールを、カイ・ハヴァーツがミドルを叩き込んで追加点。スコアを2点差に広げる。

 だが、この2点のリードを維持することができない。66分に投入されたブカヨ・サカとメイソン・マウントによって攻撃が活性化したイングランド代表の変化に対応することができなかった。

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