エクアドル代表戦で試される三笘薫
守備で忙殺されたり、タッチタイン際のアップダウンを繰り返すことによって、一番のストロングであるドリブル突破の鋭さが影をひそめてしまうことを鬼木達監督が危惧したからだ。それは森保監督も同様。三笘の強みを最大限引き出したいからこそ、時間限定での起用を意識していた。
本人としては、既成概念をエクアドル戦で取っ払い、「カタールW杯本番では頭からフル稼働できる選手」と認められたいという思いが強いはず。そこにチャレンジしていくことが今回の最重要テーマと言える。
「守備のところはチームとしてやらないといけない部分。アメリカ戦は前半からいいプランを持って入り、いい形になったので、今回も入りからしっかりやらないといけない。自分は今、守備のタスクを果たしたうえで、攻撃の特徴を出せるかを試されている」と三笘は自らの限界を堂々と越えていくつもりだ。
エクアドル戦で攻守両面でタフに戦える選手だと実証できれば、新天地・ブライトンでの出場機会増にもつながってくる。ここまでプレミアリーグの出場時間は4試合で53分。最長でも8月30日のフラム戦の27分で、本人も「本番の緊張感は分からない。まだまだ未知な部分が多い」と本音を吐露する。