「今はより戦術的に落とし込まれている」

「今、クラブでやっていること、求められていることは、得点に絡んでいくこと。より攻撃的なポジションを取ってゴール前へ侵入していくというのは、昔から意識してはやっていたんですけど、今はより戦術的に落とし込まれている。誰と組むかによって違いますけど、より前に絡む姿勢はこの2試合で見せたい」と本人も練習時に語っていた通りのパフォーマンスを体現。マン・オブ・ザ・マッチと言っても過言ではないほどの強烈なインパクトを残した。

　これによって、日本代表は攻守の連動性が高まり、スムーズな試合運びができるようになった。前線4枚がダイナミックさを発揮できたのも、ボランチコンビが落ち着きと安心感をもたらしていたことが大きい。

　守備陣に関しても、冨安健洋と酒井宏樹が戻ってきた前半の4バック、冨安を右に回して伊藤洋輝をセンターバック（CB）に入れ、最終的には5バックにするなど、目まぐるしく構成が変わったが、中盤が安定しているからこそ、バタバタせずに最後まで敵に隙を与えることがなかった。

　ジョーカー・三笘薫の追加点が生まれ、2-0というシナリオ通りの勝利を収められたのも、鉄板コンビが異彩を放ったことと無関係ではないだろう。