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遠藤航が実感するサッカー日本代表の成長。「ようやく整理されつつある」W杯仕様の戦い方

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



サッカー日本代表、カタールワールドカップへ大きな前進

【日本 2-0 アメリカ合衆国 キリンチャレンジカップ2022】

 キリンチャレンジカップ2022が現地23日に行われ、サッカー日本代表はアメリカ合衆国代表に2-0で勝利を収めた。



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 カタールワールドカップが2ヶ月後に迫る中で、結果だけでなく内容面でも充実した収穫のある一戦だった。MF遠藤航は「ようやく最終予選からいろいろな意見を出し合いながらやっていたのが今、整理されつつあるのかなと思う」とチームの成長に手応えを感じている。

「意見を出し合った結果が今、うまくハマりつつあるのかなと。そこはどんどん継続していきながら、僕だったり、(吉田)麻也さんがうまく若い選手をコントロールしていきながら、監督とコミュニケーション取ってやっていけば、チームはもうちょっとよくなるのかなと思います」

 6月シリーズに行われたキリンカップサッカー2022の決勝戦で日本代表はチュニジア代表に敗れ、11月に開幕するカタールワールドカップに向けてチーム力を不安視する声も少なくなかった。

 遠藤も「チュニジア戦の反省というか、6月の活動が個人的にはすごく大きかった」と語る。そのうえで「ああやってうまくいかなかったことがあって、その現象に対してどうするのかという危機感を選手たちが持ちながら、今回の合宿に臨めている。それはすごくポジティブだと思う」と述べた。チーム全体の意識の変化がアメリカ代表戦の勝利につながったと感じているようだ。

 キャプテンのDF吉田麻也も「ドイツやスペイン、コスタリカといった(ワールドカップ)本戦を意識しながら、やっぱり目の前の相手に勝たなければいけない。で、そこ(ワールドカップ本戦)をどれくらい仮想できるかはすごく難しい」と実感している。しかし、6月の敗戦によって生まれた危機感が選手たちの意識に変化をもたらした。

「『これがドイツだったらもうちょっとビシバシ間に(パスを)つけてくるよね』とか、『ピッチがもう少し良ければ、もう少し相手に動かされるかな』とか、そういうものをイメージしながらやれたので、それは良かったんじゃないかなと」

 目の前の相手に勝つための最善を尽くしつつ、基準をカタールワールドカップ本番に置きながらアメリカ戦を戦うことができた。27日のエクアドル戦も同じ意識で戦い、なおかつチームとしての戦い方のブラッシュアップと新たなオプションの共有を図っていかなければならない。

 吉田は「プランAとプランBと、できればプランCくらいまでしっかり持てていて、臨機応変にそれをしっかり使い分けられるか」というワールドカップ本大会に向けたイメージも固めていた。

 アメリカ戦のような戦い方は、おそらくカタールの地も活用できるワールドカップ仕様に近いもの。グループステージ初戦までに残された2試合で、より困難な状況にも対応できる複数の選択肢をチーム全体に浸透させていきたいところだ。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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