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サッカー日本代表が予行演習で掴んだ成功。スペイン&ドイツ戦の最重要ポイントとは?【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

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サッカー日本代表は23日、キリンチャレンジカップ2022でアメリカ合衆国代表と対戦し、2-0で勝利した。敵陣からのハイプレスが機能し、日本代表は何度も相手ゴールを脅かしている。米国代表戦で掴んだ成功は、2か月後に控えたワールドカップにどのようにつながっていくのだろうか。(文:西部謙司)


サッカー日本代表が出した「ハイプレス」という回答


【写真:Getty Images】

 カタールワールドカップへの仕上げの段階となる欧州遠征。米国代表戦は森保一監督になってからベストともいえる内容だった。

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 伊東純也、三笘薫の個人技以外で得点チャンスをどう作るかに注目していたが、敵陣でボールを奪うことでチャンスを作っていた。先制点は米国代表のミスをついて、伊東→守田英正→鎌田大地とつないでゴール。他にも得点にはならなかったが、ハイプレスで相手のミスを誘発し、あるいは素早い寄せで奪いきってからの攻め込みでゴールを脅かした。

 守備を固めている相手をいかに崩して得点するかに課題があった日本代表だが、敵陣でボールを奪ってしまえば崩す手間は省ける。守備と攻撃ではポジショニングが違うので、攻撃に移行しようとするときにボールを奪ってしまえば相手の守備は自然と崩れているからだ。森保監督がよく言っている「良い守備から良い攻撃」を実行していた。

 1トップに起用された前田大然が持ち前のスプリントの速さを生かし、相手DFやGKに圧力をかけている。久保建英も鋭い寄せで守備面でも貢献していた。米国代表はあまりコンディションが良さそうではなかったが、日本代表は機動力を生かした守備で相手にミスを連発させ、それを攻撃に結びつけることに成功していた。

 後半はプレスの位置がミドルゾーンに下がったが強度自体は落ちていない。遠藤航が圧巻のボール奪取をみせていた。

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