軒並み調子を落とす主力選手たち
第一に今のドイツ代表には調子が悪い選手が多すぎる。今夏に新天地を求めたアントニオ・リュディガー、ニクラス・ジューレ、ダヴィド・ラウム、ティモ・ヴェルナーが今節のスタメンに名を連ねたが、リュディガーを除く3選手はかなり苦しんでいる印象だ。
ジューレは負傷の影響もあり、所属するドルトムントではニコ・シュロッターベックとマッツ・フンメルスに次ぐ3番手の立ち位置となっており、ドイツ国内では逆に高いパフォーマンスを披露するフンメルスの代表復帰を望む声が日に日に大きくなっている。
ラウムもここまでわずか1アシストと新天地にフィットしきれておらず、ヴェルナーは復帰初戦でゴールネットを揺らして以降、4部クラブが相手だったDFBポカールを除き、ブンデスリーガとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では502分間ゴールから遠ざかっている。
そしてドイツ代表にとって最大の痛手が、リーグ戦で4戦勝ちなしのバイエルン・ミュンヘン勢の絶不調だ。特にセルジュ・ニャブリはこの試合でも前半からイージーなボールロストを繰り返し、前半のみでの交代が妥当な低調なパフォーマンスに終始した。
レロイ・サネも1対1のデュエルやドリブル突破での存在感はあったが、前線で違いを作ることができず。好調だったジャマル・ムシアラは先日のトレーニング中にトーマス・ミュラーと交錯して軽傷を負っていたため、ベンチからのスタートとなっていた。
スタメンのうちの約半分の選手が本調子ではないという状況において、結果を出すのはどの指揮官でも難しいだろう。