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久保建英が語るアメリカ合衆国代表戦の収穫とは
【日本 2-0 アメリカ合衆国 キリンチャレンジカップ2022】
キリンチャレンジカップ2022が現地23日に行われ、サッカー日本代表はアメリカ合衆国代表に2-0で勝利を収めた。
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この試合の日本は、カタールワールドカップアジア最終予選の中盤以降におなじみとなった「4-3-3」ではなく「4-2-3-1」を採用。最終予選序盤までメインにしていたシステムに戻して戦い、アメリカに枠内シュートを1本しか許さない安定感で勝利をもぎ取った。
左サイドで先発出場したMF久保建英は「相手の戦い方が想定していた内容とは少し違ったので、自分がいい形でできてしまった分、課題ってなければないにこしたことはないんですけど、課題らしい課題が出た試合ではなかったのかなと思います」と振り返る。
一方で4-2-3-1での戦いには大きな収穫を得たようだった。「前の4-2-3-1とはだいぶ違う印象がある」と述べつつ、「派生しているものが違うので、すごくいいかなと思います」と手応えを口にする。
アメリカ戦では2列目の「3」と1トップの守備における役割分担が明確になり、前線からのハイプレスがうまく機能した。先頭のFW前田大然が相手のセンターバックに対して制限をかけ、右サイドのFW伊東純也と左サイドの久保は、それぞれ対面する相手の「サイドバックをくぎ付けにするという話からスタートした」という。
さらにトップ下に入ったMF鎌田大地が相手の中盤アンカーを抑え、確実にアメリカのビルドアップを阻んだ。前半は特に高い位置でのボール奪取からカウンターを仕掛けられる場面も多く、もし大きく蹴り出されてもディフェンスラインの選手たちが余裕を持って処理できる流れが続いた。
ただ、テストマッチの1試合でチームが機能したからといって慢心はない。久保は「ドイツなんかは今日の相手よりチームとしての完成度が格段に高いと思っている」と、カタールワールドカップ本大会で対戦する強豪国をイメージしながら、次のように語る。
「ローテーションや動き出しが増えてくると思うので、そこの(守備の)コミュニケーションを臨機応変にやっていくことが大事だなと思います。それこそ決まった共通認識だけでは戦えない相手だと思うので、それがあったうえで、そこの(ポジション)チェンジのコミュニケーションの部分ももっともっと積極的に、前線の選手も取っていければいいのかなと思います」
アメリカ戦でつかんだ感覚を27日のエクアドル代表戦につなげ、戦い方を対ドイツ代表、あるいは対スペイン代表仕様に応用できるようブラッシュアップできるか。日本代表がワールドカップでベスト8以上という目標を達成するには、まだまだ大きな進化が必要だ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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