大迫勇也ら不在。理想的な戦い方は?
大迫勇也、浅野拓磨という最終予選を担ったFW陣がいない今、スピード系の前田や古橋を主軸にして攻守両面を機能させなければいけないからだ。
「ポイントは守備。失点したら厳しいので、力のある相手だと守備が重要になるのは確実に言えること」と原口も語気を強めていたが、前からボールを奪いに行き、敵を圧倒し、素早い切り替えからスピーディーな攻めを仕掛けるような戦い方に持ち込めれば理想的だ。
古橋と前田なら猛烈な運動量で敵を追い回すことができるし、南野や伊東も守備面は問題ない。鎌田も走力の部分が目覚ましく向上しているのが心強い。
「今のウチ(フランクフルト)のスタイルがイケイケサッカーなんで、最初はすごく苦しかったですけど、回数を重ねていくうちにできるようになったと思うし、いい感覚を持ちながらいいポジション取りだったり、走るタイミングだったりを考えながらやってます」
鎌田自身も17日のシュツットガルト戦後にこう語っていたが、効率的な走りが受け手としてのゴール量産につながっている。今の彼なら裏抜けもできるし、ショートカウンターからゴールも奪える。古橋や前田との共演も可能なはず。以前のゲームメーカー的なトップ下とは違った色合いを見せている鎌田には、FW陣とスムーズな連携を築き、チームにアクセントをもたらすことを求めたい。
もう1つの確認点は守備陣だ。シュミットが先発となればGKが代わるうえ、今年に入ってからケガ続きで代表戦に長く出ていなかった酒井、冨安も久しぶりに戻ってくる。過去の経験値が高かったとしても、やはり試合間隔が空けば「阿吽の呼吸」でプレーできない事態も起こり得る。