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あまりに不運…最後の最後でW杯出場を逃したアルゼンチン代表の5人。絶対的守護神、全盛期のMFを襲った悲劇とは?

シリーズ:最後の最後でW杯出場を逃した5人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:マヌエル・ランシーニ(2018年)


【写真:Getty Images】


生年月日:1993年2月15日
アルゼンチン代表通算成績:5試合1得点0アシスト

 リーベル・プレートでブレイクしたマヌエル・ランシーニは、アラブ首長国連邦(UAE)のアル・ジャジーラを経て15年にウェストハムに加入した。プレミアリーグで実績を重ねたことでホルヘ・サンパオリ監督の目に留まり、17年6月にアルゼンチン代表デビューを果たすと、2018年のロシア大会の23名の代表メンバーにも選出された。

 ロシアW杯前の最終戦のハイチ戦でも先発出場していたが、大会開幕のおよそ1週間前、ランシーニに悲劇が襲う。代表練習中に「右膝の前十字靱帯断裂」の大怪我を負ってしまったのだ。これにより代表からの離脱が決定し、自身初のW杯出場の夢は途絶えた。

 当時のランシーニは自ら「キャリアのベスト」と語るほどコンディションが万全で、出場できない事実を知ったときは悔しさのあまりに号泣、そして八つ当たりをしたそうだ。それでも自分自身のキャリアのためにリハビリを懸命に行い、月日はかかったが19年11月におよそ1年半ぶりに代表のゲームに出場した。しかし、それ以降は招集歴こそあるものの試合には出場できておらず、現在の所属クラブでの序列を踏まえても2022年のカタール大会のメンバー入りは難しいかもしれない。

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