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アーセナルは「優勝候補」になれるか? ウーデゴール不在の穴を埋めた方法と新たなストロングポイント【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

重要性を再確認させられた選手とは?



 ウーデゴールは攻撃面における貢献度が高いのはもちろん、豊富な運動量を生かしたプレスバックも持ち味としている選手だ。ヴィエイラはウーデゴールほどの運動量と機動力がないため、守備における不安要素もあった。

 その不安要素を払拭したのが、今節より復帰したトーマスだった。守備範囲の広さを生かしてヴィエイラの背後のスペースを埋めて中盤を制圧していた。78分にアルベール・サンビ・ロコンガと交代になったのにも関わらず、チーム最多のパス本数を記録するなどビルドアップでの貢献度も大きく、アーセナルには彼のような選手が他にいないこともあり、その重要性が再確認できた試合となっている。

 ウーデゴールが欠場したのにも関わらず、3人の中盤の選手の活躍でその穴を完璧なまでに埋めた今節のアーセナルに対して、敵将トーマス・フランクも「ウーデゴールはいなかったが、代わりに入った選手がゴールを決めた。アーセナルは勝つべくして勝ったし、優勝候補だと思うよ」とこれ以上ない賛辞を送っている。

 トーマス・パーティやガブリエウ・ジェズス、ブカヨ・サカら絶対に欠かすことのできない選手もいるとはいえベストメンバー、もしくはそれに限りなく近い選手が揃えば抜群のクオリティを発揮することを今節も証明した。

 次節は無敗トッテナムとのノースロンドンダービー、その次はリバプールと強豪との連戦が続く。彼ら相手にも優位に試合を進めて勝利を収めることができれば、フランク監督が語ったように「優勝候補」と断言してよいだろう。(文:安洋一郎)

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