ウーデゴールの穴を埋めた方法
ウーデゴールの代わりにスタメンに名を連ねたのは今夏にアーセナルに加入したファビオ・ヴィエイラだった。高精度の左足のキックが持ち味のポルトガル人MFは、49分に美しい軌道のミドルシュートを叩き込むなどミケル・アルテタ監督の先発起用に応えて見せた。
ヴィエイラの貢献度も高かったが、それ以上に抜群の存在感を見せていたのが、この試合でキャプテンマークを任されていたグラニト・ジャカだ。ダブルボランチの一角で出場していた昨季までとは異なり、今季からは左のインサイドハーフで出場しているジャカは、頻繁にハーフスペースを駆け上がって攻撃参加をするなど開幕から効果的なプレーを連発している。
この試合でもキックオフ直後に味方とのワンツーを抜け出してガブリエウ・マルティネッリにビッグチャンスを提供し、28分には絶妙なピンポイントクロスからガブリエウ・ジェズスのゴールをアシストした。
この一連のジャカの動きは今季のアーセナルの新たなストロングポイントであり、過去にキャプテンマークを地面に叩きつけて主将の座を追われた男が、これまで以上に欠かせない戦力となっている。