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アーセナルは「優勝候補」になれるか? ウーデゴール不在の穴を埋めた方法と新たなストロングポイント【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

ウーデゴールの穴を埋めた方法



 ウーデゴールの代わりにスタメンに名を連ねたのは今夏にアーセナルに加入したファビオ・ヴィエイラだった。高精度の左足のキックが持ち味のポルトガル人MFは、49分に美しい軌道のミドルシュートを叩き込むなどミケル・アルテタ監督の先発起用に応えて見せた。

 ヴィエイラの貢献度も高かったが、それ以上に抜群の存在感を見せていたのが、この試合でキャプテンマークを任されていたグラニト・ジャカだ。ダブルボランチの一角で出場していた昨季までとは異なり、今季からは左のインサイドハーフで出場しているジャカは、頻繁にハーフスペースを駆け上がって攻撃参加をするなど開幕から効果的なプレーを連発している。

 この試合でもキックオフ直後に味方とのワンツーを抜け出してガブリエウ・マルティネッリにビッグチャンスを提供し、28分には絶妙なピンポイントクロスからガブリエウ・ジェズスのゴールをアシストした。

 この一連のジャカの動きは今季のアーセナルの新たなストロングポイントであり、過去にキャプテンマークを地面に叩きつけて主将の座を追われた男が、これまで以上に欠かせない戦力となっている。

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