MF:ロベール・ピレス(2002年)
【写真:Getty Images】
生年月日:1973年10月29日
フランス代表通算成績:79試合14得点18アシスト
優勝を果たした1998年のフランスワールドカップや2000年のEURO(欧州選手権)では主に控えだったロベール・ピレスだが、2000/01シーズンより加入したアーセナルで徐々に調子を上げたことで、2001年からフランス代表でも主力を張るようになった。同年のコンフェデレーションズカップでは5試合で2得点2アシストと活躍。当然、日韓W杯への期待感も大きかった。
ところが、ピレスは大会直前に右膝の靭帯断裂という大怪我を負ってしまう。これにより、日韓W杯出場への道は閉ざされることになった。ピレスは2004年以降、フランス代表に招集されていないので、これが主力としてW杯の舞台に立てるラストチャンスだったということになる。それを逃したダメージは決して小さくないだろう。
王者として日韓W杯に臨んだフランス代表はセネガル代表、ウルグアイ代表、デンマーク代表と同居したグループで1勝もできず、まさかの早期敗退となった。その原因は、絶対的存在であるジネディーヌ・ジダンの負傷、そしてピレスの不在と言われている。それほど重要な存在が怪我に泣かされたのは、まさに不運という他ない。
【了】