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久保建英 2年前

久保建英が勝利を手繰り寄せた。マンU戦との共通点とは? 広がる選択肢とレアル・ソシエダの収穫【EL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

セルロートと久保建英のコンビで勝利を引き寄せる


【写真:Getty Images】



 ベンチスタートだった久保は61分、モハメド=アリ・ショーとの交代でピッチに入っている。ポジションはショーと変わらず、2トップの一角だった。

 久保は非常に良い入りを見せている。同じ時間に投入されトップ下に入ったロベルト・ナバーロが積極的に裏を狙うことで相手DF陣を下げ、そこで生まれた中盤とのギャップに日本人レフティーが顔を出してボールに触れていた。

 先週末のヘタフェ戦ではアレクサンダー・セルロートとの距離感が悪く、ボールロストやミスを犯す原因にもなっていたが、この試合では“2トップの相棒”ということもあって気にならず。71分にはセルロートとの長めのワンツーからボックス内に侵入。シュートには持ち込めなかったが、チャンスを作った。

 そして同点に追いつかれ苦しい状況となった80分、久保は大仕事を果たす。味方からのパスを受けて相手の背後に抜け出すと、最後は並走していたセルロートに絶妙なタイミングでボールを渡す。これを大型FWがしっかり押し込んだことでソシエダは勝ち越し、久保にはアシストが付くことになった。

 さらに久保は後半アディショナルタイム、左サイドを抜け出したブライス・メンデスからパスを受け、ボックス内かつフリーの状態でシュート。これを枠外に飛ばしてしまったのは残念だったが、最後までチャンスに絡んでいた。

 マンチェスター・ユナイテッド戦に引き続き活躍できたことは、当然ながら久保にとって大きな自信に繋がるだろう。また、ウマル・サディクが長期離脱を強いられた中、セルロートと好連係を示せたことは自身にとってもチームにとっても確かな収穫になったと言える。

 そんなオモニア戦と、先週行われたユナイテッド戦には、ある共通点があった。

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