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C・ロナウドはかなり酷かった。マンU指揮官が考える不調の原因は? 「世界最高の選手」の今【EL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

効果的ではなかった“C・ロナウド”



 今季は6節終了時点でプレミアリーグではわずか1試合の先発出場に留まっているロナウドだが、マーカス・ラッシュフォードとアントニー・マルシャルがともに負傷離脱中ということもあって先発起用されている。39分にはPKでゴールネットを揺らしたものの、それ以外のパフォーマンスはかなり酷く、効果的なプレーはほとんどなかった。

 特に目に付いたのが「ボールロスト」だ。本来はゴール前の危険なポジションに入っていっていて欲しいタイプの選手だが、この試合ではボールを触りたいのか頻繫に中盤に降りて攻撃の組み立てに参加しようとしていた。

 ボールを引き出した際に収まって、別の選手に繋げることができれば問題はないのだが、そこでロナウドはトラップミスから相手にボールを奪われたり、シンプルなパスがズレてボールを失ったりするなど、チームにとってマイナスなプレーを連発。

 大好きなノールックダイレクトヒールパスも味方選手の場所を把握していないため、意表を突いたところで”ただ”ボールを失っているようにしか見えず、それが失敗した時にはジェスチャーで大きな苛立ちをアピールしていた。これは誰に向けたものだったのだろうか。自分以外だったのであればめちゃくちゃだ。

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