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サッカー日本代表、W杯直前に出場歴ない22歳CBを招集。森保一監督も期待「今回のグループに入っても活躍できる」

text by 編集部

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【写真:Getty Images】



瀬古歩夢がサッカー日本代表に招集

 日本サッカー協会(JFA)は14日、今月23日と27日に予定されているキリンチャレンジカップ2022に向けたサッカー日本代表メンバーを発表した。



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 11月に開幕するカタールワールドカップ本大会の登録メンバーは、前回大会までの23人から26人に拡大された。それを受けてより幅広く選手選考を進めるため、今回の日本代表は30人構成となった。

 メンバーリストの中で最も大きなサプライズとなったのは、スイス1部のグラスホッパーに所属するDF瀬古歩夢だった。同選手は今年1月に行われた日本代表候補合宿以来の招集で、まだA代表での出場歴がない。

 昨年の東京五輪にも出場したため、森保一監督が率いるチームでプレーするのは初めてではない。とはいえワールドカップ開幕2ヶ月前のタイミングでA代表キャップのない若手選手が抜てきされるのは異例だ。

 ドイツ1部のボルシア・メンヒェングラッドバッハに所属するDF板倉滉が左ひざ内側靱帯の部分断裂という大怪我を負い、ワールドカップ本大会に間に合うか微妙な情勢になった中でセンターバックの選手層拡充が急務に。そこで瀬古に白羽の矢が立った。

 森保監督は「グラスホッパーに移籍して、新シーズンはレギュラーとして試合に出ています」と瀬古が主力として活躍していることを高く評価。そのうえで「いろいろな部分で強く激しく、インテンシティ高く戦う中で、強さを身につけている。DFではありますが、彼が本来持っている対人の強さと攻撃の組み立ての良さを発揮できている」とプレー面の成長も確認している。

 先月下旬から欧州視察に赴いている森保監督は、視察先の候補として瀬古がプレーしている「スイス」も挙げていた。「現地の視察や映像の確認で、今回のグループに入っても活躍できるだろうということで招集させていただきました」と自らの目で直接プレーをチェックして招集したことも明かした。

 瀬古は今年1月にセレッソ大阪からグラスホッパーへ移籍し、2021/22シーズンの後半戦はリーグ戦13試合に出場。3月以降はチームの主力に定着していた。また、今季はリーグ戦開幕から8試合連続で先発起用されている。

 今月11日のバーゼル戦ではチームが1-5の大敗を喫する中で72分に2枚目のイエローカードを受けて欧州移籍後初の退場処分となったが、その試合も含めて直近2試合は中盤のアンカーで先発起用された。センターバックだけにとどまらない活躍でプレーの幅を広げている。

 リーグ戦の次節は出場停止となるが、日本代表合流直前の17日に行われるのは国内カップ戦のため瀬古も出場可能な見込み。ワールドカップ本番ギリギリに巡ってきたチャンスを生かすためにも、怪我なく日本代表に合流できることを祈りたい。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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