清武弘嗣が語る好調・セレッソ大阪の現在地
これで1点をリードし、試合を折り返したセレッソ。しかし、浦和のリカルド・ロドリゲス監督もこのまま黙っているはずがなかった。後半頭からダヴィド・モーベルグ、小泉佳穂、酒井宏樹の3枚を投入。攻めの圧力を加えてきたのだ。
この思惑通り、後半の浦和はサイド攻撃が活性化。特にモーベルグと酒井の縦関係から敵陣に侵入する回数が増えた。が、この展開をセレッソ側は想定していたのか、堅守が崩れることはなかった。
後半13分からピッチに立った清武は今の堅守をこう評していた。
「小菊さんはユン(・ジョンファン)さん、ロティーナなど守りのいい監督の下でやってきたんで、いろいろ混ぜながら戦っていると思います。実際、自分がケガから戻ってきて守備強度が上がったとすごく感じた。今は前からハメていくのと、途中から出た選手がゲームをコントロールするのがベース。最近3連敗したこともあって、整理しないといけないといけないところだったんで、そこは意識しました」
キャプテンの言葉通り、セレッソは終盤に至るまでゲームコントロールに集中し、コンパクトな守備を維持。さすがの浦和も決定機らしい決定機を作れないまま、刻一刻と時間が過ぎていった。そして1-0のままタイムアップの笛。今季ACLファイナリストをシュート4本に抑え込んだ戦いぶりは高く評価していいだろう。
「ゲームコントロールってところは1つの課題だった。自分たちの試合の運び方、ゲームの締め方っていうのは、前節も失点してしまったんで、今日は考えながらやりました。ホントは僕とかジェアン(・パトリッキ)が入ってもうちょっとボール握れたらよかったんですけど、押し上げるところは押し上げる、行かないんだったらブロックを作るといったことをハッキリ割り切ってやれました」と清武も勝ち切るゲーム運びができたことを前向きに捉えている様子だった。