イエローカードに気をつけろ!
11月のカタールワールドカップ前まで過密日程が続き、週に2試合が基本になっていく中で出場停止となればチームに与える影響は甚大だ。特にスポルティングCPはセントラルMFの選手層が薄めで、守田、MFマヌエル・ウガルテ、MFソティリス・アレクサンドロプーロスの3人で回していくとなると、1人いなくなるだけで他の選手たちへの負荷が激増してしまう。
ルベン・アモリム監督は守田ら3人でセントラルMF2人分の出場時間をシェアできるようローテーションしていく方針と見られるだけに、負傷やイエローカードを気にしての交代を強いられる機会をできるだけ減らしたいところだ。
とはいえ指揮官が守田を高く評価しているのは間違いない。「守田は1日に何千回も謝罪する(ほど謙虚だ)し、周囲に敬意を払っている。どんなポジションでもプレーし、常に学びたいと思っている」とトッテナム戦の前日会見で称賛していた。
「守田は常にチームを助ける準備ができている。そういう選手がどういうものか理解するためにも、すべての監督が日本人選手を指導するべきだ」
「多くの日本人選手が欧州にやってきて、守田も素晴らしい技術を持っている。彼は『6番』(≒守備的MF)で試合に出るようになったが、『8番』(≒攻撃的MF)でもプレーできる。私は非常に満足しているし、彼のような選手がここを選んでくれたことをうれしく思う」
フランクフルト戦では1アシストで勝利に貢献し、トッテナム戦でもチームの中心として確かな爪痕を残した。守田はCLの舞台で自らの存在価値をしっかりと証明できている。試合を重ねるごとにチームメイトたちからの信頼も深まっているのが感じられ、今後のさらなる活躍に期待は膨らむばかりだ。
(文:舩木渉)
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