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守田英正、スポルティングCPで深まる信頼。トッテナム戦の金星に貢献、指揮官も「いいことしか言えない」と絶賛する能力【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

「守田についてはいいことしか言えない」



 公式戦4試合連続の先発出場となったMF守田英正も、スポルティングCPの中盤で確かな存在感を発揮した。試合前日会見で「守田についてはいいことしか言えない」と絶賛していたルベン・アモリム監督の期待に応えるパフォーマンスで金星への礎を築いた。

 3-4-3の中盤でダブルボランチの左に入った守田は、攻撃のスイッチ役や相手のキーマン監視役として機能し、試合のテンポを作るのに大きな役割を果たした。トッテナム戦の鍵は、何よりも相手の勢いに呑まれないことだったからだ。

 ルベン・アモリム監督も「(CL開幕戦で対戦した)フランクフルトと同じように、ボールを失ったら相手は我々を許さないと確信している。ミスを犯してはならない」と述べ、「トッテナムに先制されたら、状況は非常に複雑になる」と懸念していた。

 こうした予想通り、トッテナムは試合開始からスポルティングCPのビルドアップに対して前線から激しくプレッシャーをかけてきた。FWハリー・ケイン、FWリシャーリソン、FWソン・フンミンの3トップがホームチームの3バックに厳しく寄せて、攻撃の組み立てを阻もうとする。

 しかし、スポルティングCPは屈しなかった。GKアントニオ・アダンや両ウィングバックのサポートを使いながら相手のプレッシングをいなし、落ち着いてボールを前に運んでいく。何度か危険な失い方もしたが、ゴールは許さず、勇敢であり続けた。

 すると試合のテンポは徐々にゆったりしたものになり、トッテナムのプレッシングも落ち着いていく。これがスポルティングCPの狙いであり、あとはボールロストを避けながらのらりくらりとパスをつないで、可能性の高いチャンスがあれば一気に相手ゴールへ向かってスピードを上げるという展開を繰り返した。

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