トッテナム 最新ニュース
2022/23シーズンの移籍市場でも多くの移籍が成立したが、プレミアリーグのビッグクラブはどのような動きをみせたのか。今回はアントニオ・コンテ監督の下で完全復活を遂げ、最終的には逆転でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位でのフィニッシュを果たしたトッテナムの補強動向を分析する。(文:安洋一郎)
各ポジションにスタメン級の実力者を獲得
【写真:Getty Images】
今冬にユベントスから獲得したロドリゴ・ベンタンクールとデヤン・クルゼフスキの両名は加入後からすぐにチームに欠かせない選手となり、昨季終盤の怒涛の追い上げの立役者となった。彼らの加入によってスカッドは完成されたように思えたが、今夏の移籍市場ではさらに選手層を厚くするべく、リシャルリソンやイヴ・ビスマ、イバン・ペリシッチら各ポジションに実力者を加えることに成功している。
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これだけの大型補強を行ったことには明確な意味がある。それはタイトルへの執念だ。2007/08シーズンに獲得したリーグ・カップ以降、トロフィーを一つも獲得できていないが、現在監督を務めるのは「タイトル請負人」とも言われるコンテだ。ユベントス、チェルシー、インテルと直近率いた3つのクラブ全てでリーグタイトルを獲得しており、その手腕には間違いないものがある。
一方このイタリア人指揮官は主力選手を固定化しすぎるがゆえにターンオーバーを苦手としており、リーグ戦と併用して戦うCLや国内カップ戦はあまり得意としていない。それを解決するべく今季は各ポジションに適切なポジション争いを生むための贅沢なスカッドを揃えたのは好判断だろう。
今季のCLグループステージ1節マルセイユ戦では新加入のクレマン・ラングレ、ペリシッチ、リシャルリソンが先発出場。ペリシッチのアシストからリシャルリソンがゴールを決めて2-0の勝利を収めるなど早速ターンオーバーを成功させている。