シモーネ・インザーギ(インテル)
【写真:Getty Images】
生年月日:1976年4月5日
今季リーグ戦成績:6試合4勝0分2敗(5位)
最後までミランと優勝争いを繰り広げた昨季からのレベルアップが見られない。これが、今季ここまでのインテルの評価だ。第6節終了時点で4勝2敗と決して悪くないように思えるが、内容はかなり厳しい。とくに守備陣があまりに不安定で、ミランとラツィオ相手には3失点で敗北、バイエルン・ミュンヘンにはほぼ何もできず0-2で完敗した。こうした同等、あるいはそれ以上の力を持つ相手になかなか勝ち切れない点も、昨季から引きずってしまっている悪癖だ。
「素晴らしい仕事をしてくれている」とジュゼッペ・マロッタCEOは話すが、すでに公式戦で3敗していることで、サポーターの不満は募っている。バイエルン戦後、イタリアでは「#inzaghiout」がTwitterのトレンド入り。また『コリエレ・デロ・スポルト』によると、同試合後マロッタCEO、ピエロ・アウリジオSD、アシスタントSDのダリオ・バッチン、ハビエル・サネッティ副会長、インザーギ監督とスタッフ、さらに選手間で話し合いが行われたとのことだ。
フレン・ロペテギやブレンダン・ロジャーズほど危機的な状況でないことは確かだが、インテルのベンチが揺らいでいることも間違いない。すでに現地メディアでは、クラブのレジェンドであるデヤン・スタンコビッチが後任候補だと報じられている。ちなみにスタンコビッチはインテル指揮官就任に前向きなようだ。いずれにしてもあと1、2試合の結果で進退が決まるというわけではないが、この調子のままではチャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグが全て終了したカタールワールドカップ中断期間前に、クラブから決断を下されるかもしれない。
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