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サッカーには怪我が付き物だが、病気によって選手生活の中断を余儀なくされることもある。しかし、本人の努力や周囲のサポートにより、華やかな舞台に戻ってきた選手もいる。彼らの努力は、同様の病と闘う人やそれを支える人たちの励みになるはずだ。今回は、病魔と闘いながらプレーした新旧Jリーガーを5人紹介する。
細貝萌(ほそがい・はじめ)
【写真:Getty Images】
細貝萌(ほそがい・はじめ)
生年月日:1986年6月10日
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輝かしい経歴や才能に関係なく病魔はおとずれる。日本代表通算30試合に出場した経歴を持つ細貝萌は、2018年の年末から年明けにかけて体に異変を感じたという。対外的には体調不良ということになっていたが、膵のう胞性腫瘍を患っていることを後に明かしている。
柏レイソルを18シーズン限りで退団し、タイのブリーラム・ユナイテッドへの加入が決まっていたが、合流は遅れた。膵臓による消化機能が低下する原因不明の病で、手術後も副作用にも襲われた。それでも懸命な治療の甲斐あって復帰を果たしている。
浦和レッズやドイツブンデスリーガでもプレーし、2008年の北京五輪や2013年のFIFAコンフェデレーションズカップにも参戦した。そんな輝かしい経歴とは対照的に、厳しい闘病生活も経験している。タイでの1年半のプレーを経て、21年9月には故郷のザスパクサツ群馬に加入。今月4日にはJリーグで12年ぶりとなるゴールを決めている。
現在は難病指定されているCTEPH(慢性血栓塞栓性肺高血圧症)の啓発大使を務める。闘病の苦しさを知る細貝は、早期発見、早期治療の重要性を伝えている。