川崎フロンターレ 最新ニュース
明治安田生命J1リーグ第29節、川崎フロンターレ対サンフレッチェ広島が10日に行われ、4-0で川崎が勝利した。優勝を争う直接対決となったこの一戦で輝いたのは家長昭博だった。前半に貴重な先制点を川崎にもたらし、77分にはダメ押しとなる3点目をゲット。ベテランレフティーは決意を語るとともに、共闘するチームメートへの称賛も忘れなかった。(取材・文:元川悦子)
川崎フロンターレのサッカーとは何なのか
9月3日の湘南ベルマーレ戦でまさかの逆転負けを喫し、J1・3連覇に暗雲が立ち込めた川崎フロンターレ。7月まで首位を独走する形になっていた横浜F・マリノスも足踏み状態を強いられ、気づいてみれば、第28節の時点でサンフレッチェ広島に暫定トップの座を明け渡すことになっていた。
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「今週、改めて自分たちのサッカーとは何なのかを突き詰めた。湘南戦は連戦でキツかったが、キツいときだからこそ、自分たちのサッカーが発揮できるし、また違うスペースが使える。そのことを再確認した」と鬼木達監督は原点回帰を図ったという。
そのうえで、迎えた10日の広島との上位対決。相手は7日の天皇杯準々決勝・セレッソ大阪戦から中2日。7月のE-1サッカー選手権に参戦した森島司、満田誠ら主力をベンチに回し、スタメンを大量に入れ替えた。
「これまで後半から入ってきた選手が活躍していたのでスタートから使った」とミヒャエル・スキッベ監督は説明したが、連係・連動という部分で一抹の不安も感じられた。
序盤は両者とも積極性を強く押し出す形でスタート。広島は得意のハイプレスからボールを奪おうと試みた。柏好文、エゼキエウ、ドウグラス・ヴィエイラが左でトライアングルを作ってボールを回し、ゴール前に抜け出すシーンなども見られ、立ち上がりは悪くなかった。24分には左CKから絶好調の川村拓夢が左足を合わせる決定機も生まれたが、惜しくもネットを揺らせなかった。
だが、直後の25分過ぎあたりから、川崎はじわじわと中盤を制圧。ボールを保持し、敵陣にグイグイと押し込んでいく。
鬼木監督が語るように、彼らは広島の弱点を見逃さなかった。