デポルティボ・ラ・コルーニャ(01/02シーズン)
デポルティボ・ラ・コルーニャ(01/02)シーズンのフォーメーションや成績など【写真:Getty Images】
デポルティボ・ラ・コルーニャ(スペイン/リーガ・エスパニョーラ)
01/02シーズン成績
・リーグ戦:2位(勝ち点68/20勝8分10敗)
・カップ戦:優勝
・CL:ベスト8
監督:ハビエル・イルレタ(スペイン/当時53歳)
スタイル:ポゼッション
01/02シーズン主な先発メンバー
GK:フランシスコ・モリーナ
DF:エンリケ・ロメロ、セサル・マルティン、ヌルディーヌ・ナイベト、リオネル・スカローニ
MF:セルヒオ・ゴンサレス、マウロ・シルバ、フラン、ビクトル・サンチェス、ファン・カルロス・バレロン
FW:ロイ・マカーイ
デポルティボに対する印象は年代によって大きく異なるかもしれない。たとえば、現在の20代以下のサッカーファンにとっては「たまに1部に昇格してくる小クラブ」というイメージかもしれないが、30代以上のサッカーファンにとっては「スーペルデポル」の愛称で常に上位を争う強豪クラブというイメージを今でも持っている人は多いはずだ。
スペインが生んだ稀代の戦術家、ハビエル・イルレタに率いられたデポルティボは、2000年代前半のサッカー界ではなくてはならない存在だった。
怪我さえなければジダンをも上回ると称された歴代屈指のファンタジスタ、バレロンをトップ下に配置した4-2-3-1システムは、華麗なパスワークを可能にし、多くのチームが模倣した。それまで、4-2-3-1は主流なシステムではなかったが、この「スーペルデポル」によってトレンドとなったといっても過言ではないだろう。
マカーイ、ディエゴ・トリスタン、ワルテル・パンディアーニが1トップの座を競い合った攻撃陣は今見ても魅力的であり、その戦いぶりも観るものを大きく魅了した。
この01/02シーズンはジネディーヌ・ジダンを獲得してサッカー界の話題を独占していたレアル・マドリーとコパ・デル・レイ決勝で激突して2-1と勝利を収め、タイトルを手にした。
また、03/04シーズンのCLでは準々決勝で当時の優勝候補筆頭とされたACミランと激突。アウェイでの初戦の1-4という大敗からホームでの第2戦で4-0と大逆転勝利を収めて準決勝に進出した。そのほかにもCLではマンチェスター・ユナイテッドやユベントスといった強豪クラブを何度も撃破し、2000年代前半のサッカーシーンを彩った。
この時代、多くのサッカーファンがテレビゲームで「スーペルデポル」を使用していたはずだ。