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Jリーグ 2年前

横浜F・マリノスを支える背番号24の役割とは? 39日ぶり完封勝利で首位奪還、安定感をもたらす規律と信頼関係【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

岩田智輝にとって「絶対にプラスになる」経験



 7月のE-1サッカー選手権の際も、本人は「ボランチで勝負したい」と言っていたが、チーム事情でなかなか思惑通りには行っていない部分がある。しかしながら、かつての遠藤航も同じような使われ方を経て、現在のドイツでのブレイクにつながっている。そう考えれば、岩田にとって今の環境は決してマイナスではないはず。彼自身も「絶対にプラスになっている」と言い切る。

 近い将来、遠藤のような大きな飛躍を遂げるためにも、今季のマリノスをJ1王者へと引き上げることが彼に託された重要タスクだ。チームの結果が出れば、岩田の評価も必然的に上がる。2カ月後に迫ったカタールワールドカップ(W杯)参戦が難しかったとしても、彼には4年後の北中米W杯も、その先もある。高い領域を目指して突き進むべきなのだ。

「残り何試合とかじゃなくて、目の前の1試合1試合に全てかけるつもりで戦いたい。その中でマリノスのサッカーを日々、成長させることができれば、自ずと勝利が見えてくる。そういうところをしっかりとチーム全員で共有できればと思います」

 新たな覚悟を口にした岩田。彼の一挙手一投足がシーズン終盤のマリノスの戦いを大きく左右するのは確かだろう。

(取材・文:元川悦子)

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