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Jリーグ 2年前

横浜F・マリノスを支える背番号24の役割とは? 39日ぶり完封勝利で首位奪還、安定感をもたらす規律と信頼関係【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

苦悩の日々を打ち明けた背番号24



 しかも2人はボールを出せるというストロングを備えている。もともとボランチを主戦場とする岩田の巧みな配球には定評があるし、エドゥアルドも左足のキックは精度が高い。

「どうすればチームがうまく行くかというポジションをエドゥアルドも取ってますし、チームとしてどういう絵を描くかという共通認識を持てている」と小池も大きな手応えをつかんでいるという。

 後ろが落ち着けば当然、攻撃の迫力も増す。後半11分に西村が先制点を奪ってからのマリノスは無双状態だった。山口智監督が「何もないゲームになってしまった」と憤りを露にした通り、そこからの湘南はミスの連鎖を止められなかった。仲川輝人が米本拓司に倒されて得たPKをアンデルソン・ロペスが決めた後半25分の2点目、そして新戦力のヤン・マテウスが奪った後半44分の3点目と効果的に加点。最終的に3-0で勝ち切った。

 ボール支配率の57%対43%、シュート数の16対12などあらゆるデータでも相手を上回った今回は内容的にも完勝と言っていい。無失点勝利は7月30日のJ1・鹿島アントラーズ戦以来。岩田ら守備陣は大いに安堵したことだろう。

「勝てなかったこの1ケ月は、とりあえずここがもう少しうまくなるしかないと。自分ももっともっと成長して、『あいつが試合に出ていれば勝てるよね』って選手になれるように頑張らないといけないと思ってました」と背番号24は苦悩の日々を打ち明けた。

 実際、今季J1・24試合出場という岩田の貢献度は非常に高い。畠中槙之輔や實藤友紀らDF陣が十分な働きを見せられない中、ボランチとCBを臨機応変にこなせるマルチ型がフル稼働しているからこそ、チームが成り立っている部分があるのだ。

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