安定感をもたらすディフェンスラインの中心
時折、豪雨に見舞われる悪条件下で始まったこの試合。地力に勝るマリノスは序盤から主導権を握った。開始10分に最前線のアンデルソン・ロペスがいきなり決定機を迎えるなど、得点の匂いが漂う。27分にはエドゥアルドが持ち上がってシュートを放ち、さらに西村拓真のヘッドもゴールをかすめるなど、いつ先制点が入ってもおかしくなかった。岩田自身も前半40分にはセットプレーの流れから思い切ってフィニッシュに行く。これは惜しくも枠を越えたが、FC東京戦でもゴールを奪っている男の攻撃姿勢は健在だった。
0-0で迎えた後半。湘南は茨田陽生を投入し、攻撃のギアを上げてきた。そして7分には右クロスから瀬川がニアに侵入し、ボレーをお見舞いする。しかし、この瞬間もエドゥアルドがしっかり対応。岩田は後方でスペースを埋めていた。
この2人のセンターバック(CB)は2戦連続だが、今季に入ってからそこまで頻繁にコンビを組んでいるわけではない。それでも、この日はお互いの持ち味を出しつつ、安定感をもたらしていた。
「エドゥアルドは対人や高さの部分ではすごく信頼してますし、逆に自分はラインの上げ下げだったり、そういう部分をやってるので、いい関係性なのかなと思ってます。自分がそんなに競らなくても彼が競ってくれるし、セカンドボールも意識してるんで、やりやすさはありますね」と背番号24はパートナーとの関係性を前向きに捉えている。
同じく最終ラインを形成している小池龍太も「自分たちが攻撃している時の守備やマークってところで規律を守れている」と言うように、新たなCBコンビ中心にスムーズな連係が取れているのは確かだ。