ポルトガルの「ガラスの天才」5人
サッカー選手は常に怪我と隣り合わせだ。1つの怪我でキャリアを棒に振ってしまう選手もいれば、何度も大怪我を負いながらもその逆境を乗り越えて長く活躍する選手もいる。今回は世界最高級の才能がありながらも、怪我に苦しむキャリアを歩んできた”ガラスの天才”5人を紹介する。
DF:ファビオ・コエントラン
【写真:Getty Images】
DF:ファビオ・コエントラン(元ポルトガル代表)
生年月日:1988年3月11日
ポルトガル代表:52試合5得点8アシスト
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若くしてポルトガル代表のレギュラーに定着し、レアル・マドリードでもプレーしたファビオ・コエントランだが、そのキャリアは怪我によって下降線を辿ってしまった。地元クラブ、リオ・アヴェでプロデビューを飾ったコエントランは、07年夏にベンフィカへと移籍。3度のローン移籍を経て2009/10シーズンにベンフィカに復帰すると同シーズンのリーグ制覇に大きく貢献した。
ポルトガル代表でもレギュラーに定着したことで多くのビッグクラブが関心を寄せた。その中で獲得に成功したのは3000万ユーロ(約36億円)の移籍金を支払ったレアル・マドリードだった。加入初年度こそ公式戦33試合に出場したが、マルセロの牙城を崩すことができず、次第に出場機会を減らした。また、この頃から負傷を繰り返すようになり、外転筋やハムストリングに問題を抱えるようになった。
出場機会を求めて15年夏にモナコへとローン移籍したが、5度の負傷離脱に苦しんだ。最終的には太ももに手術を要する重症を負ったことで全治6ヶ月の離脱を余儀なくされ、モナコでは殆どの期間を怪我人として過ごした。『Transfer Markt』によると、その後プレーしたスポルティングとリオ・アヴェでは、合わせて13度に渡って負傷離脱。リオ・アヴェと契約満了となった2021年夏に現役を退いている。