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久保建英、“スタメン落ち”が意味するソシエダでの現在地。トップ下で見せた幻のアシスト、今後は?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

木を見て森を見ずの議論



 この日のシルバ71分に下がったことで、中4日で迎えるEL・マンチェスター・ユナイテッド戦でシルバを起用することもできるだろう。シルバと久保の同時起用も魅力だが、常にどちらかがトップ下でプレーすることによって、チームのクリエイティビティを保つことができる。

 得点が必要な状況になれば、インサイドハーフとトップ下で共存するという案もある。起用の幅を広げるということは、指揮官の目指すところ。ミケル・オヤルサバルとカルロス・フェルナンデスが復帰するまでは、手探りの起用が続くが、今は長いシーズンを戦う上で戦力の見極めを行わなければいけない時期でもある。

 どのポジションが久保に合っているかは木を見て森を見ずの議論であり、チームとしての最適解と共存するチームメイトありきの話である。どこで起用されようとも、自身の特徴を発揮する方法を久保が見つけられれば、結果は後からついてくる。今はその動向を注視する時期だ。

(文:加藤健一)

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