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久保建英、“スタメン落ち”が意味するソシエダでの現在地。トップ下で見せた幻のアシスト、今後は?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

なぜ久保建英は先発を外れたのか



 スペインメディア『Futbol Fantasy』は試合後、イマノル・アルグアシル監督のコメントを伝えている。

「今週、タケ(久保)は通常のトレーニングができなかったが、それが(先発を外れた)理由ではない。勝つためにできる最高のチームを作るために今日のメンバーを決めた」

 端的に言えばスタメン落ちということになる。ただ、長いシーズンを戦っていくうえでずっと出続けるというのは無理な話だ。11人を固めるのではなく、躊躇せず起用できる選手の数を増やしていくことは、UEFAヨーロッパリーグとの戦いを両立していくうえでも重要な仕事の一つ。レアル・ソシエダというクラブを知り尽くすはこうも話している。

「2人(セルロートとサディク)と契約する前からスカッドには満足していたが、さらに満足している。なぜなら起用の幅が広がり、重要な選手を必要な時に起用できるからね」

 2トップのポジションはイサクが移籍したが、ゴールを決めたサディクを中心に、この日先発したチョーとセルロートもいる。開幕時に比べれば枚数も揃ってきたので、まずは本職の彼らを見極めようとしているようだ。

 その結果として久保は、ダビド・シルバに代わるトップ下として起用されることとなった。

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