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株式会社カンゼンが主催するサッカー本大賞は、その年に出版されたサッカー関連書籍から優れた書籍を毎年表彰している。サッカー本といえど、戦術や伝記、観戦術などジャンルは様々。今年11月にはサッカー日本代表カタールワールドカップが開幕するが、サッカー本を書店で売るにあたって懸念点があるとの噂が。山本明広さん(BOOKアマノ有玉店)、前田侑也さん(長崎BOOKSライデン)をゲストに迎え、『MILKサッカーアカデミー』のノーミルク佐藤氏、井上マー氏、フットボール批評の石沢鉄平氏とともにサッカー本と書店のあれこれを語りつくした。
【写真:Getty Images】
ワールドカップで問題が? サッカー本の意外なライバル
石沢「日本代表の関連本についてですが、今回のカタールワールドカップが冬(11月開幕)じゃないですか。社内で聞いたんですけど、冬になると書店には来年の手帳が並び始めて、それにスペースを取られてサッカー本が展開しにくいんじゃないかという話がありますけど、どうなのでしょうか」
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井上「ニヤッとされましたけど、山本さん、どうでしょうか」
山本「その通りですよね。年末になると手帳や年賀状を売り場に展開するので」
井上「書店さんにとっては大事なスペースですからね。FIFAはそれ知らないだろうなー(泣)」
前田「うちは町の本屋さんではないので。仕入れたい商品を一冊ずつセレクトしています」
井上「手帳、儲かりまっせ(笑)」
石沢「サッカー手帳出しましょう(笑)」
「ストリートサッカーを見直すっていうのは面白いかも」
井上「我々はまだ見ぬサッカー本のヒントを探しているんです。(書店員さんから見て)こんな本があったら、こんな本だったらもっと盛り上がるんじゃないか。今までにないアイデアとかありますか?」
前田「店の裏に大きな公園があるんです。海に面した綺麗な公園があるんですけど、天然芝でサッカーをしてるんですよね。ストリートサッカーを子供からお年寄りまで、初心者も来てくださいと。それで思うのは、日本におけるストリートサッカーってちょっと弱いかなと思ったり」
井上「(サッカーをするのに)手間がかかりますよね。フットサル場とって、予定合わせてお金シェアして…」
前田「そうですよね。もっと公園でサクッと、ブラジルのストリートサッカーみたいにできないかな。その手の本があったらなって。夢は出島のメッシを育てることなんです」
石沢「ストリートサッカーはいいですね。ヨーロッパでも育成年代のストリートサッカーは見直されています。やっぱりストリートサッカーできる環境がなくなってるじゃないですか。そうするとメッシやネイマールみたいな選手が生まれづらくなるという一面もあるので、意図的にストリートサッカーを組み込んでいるらしいです。だからストリートサッカーを見直すっていうのは面白いかもしれないです」
井上「山本さんはどうですか?」
山本「サッカーに関心を持ってほしいというのがスタートになって、観に行ったことがない人が観に行きたくなる『観戦ガイド』みたいな。こういう格好で、これくらいの時間に行ったらいいよみたいな。それを読んで、こうやって行けばいいんだというのがわかる本ですかね」
井上「たしかに、初めて行ったスタジアムで、1日の過ごし方みたいなガイドブックとか欲しいですね。ここ行って何食べてと」
石沢「Jリーグが開幕したころは結構出てたと思うんですよ。今はいろんなクラブができて、細分化されてきて新たな様式みたいものができていると思うんで、それをまとめた一冊は面白いですね」