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【写真:Getty Images】
サッカー日本代表、9月の活動は30人体制で
サッカー日本代表の森保一監督は2日、視察先の欧州からオンラインで報道陣の取材に応じた。
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今月下旬にドイツで活動する日本代表メンバー選考のため、欧州で視察を続けている森保監督。出国前の取材では9月シリーズに「26人」を招集予定と話していたが、「いろいろと議論を重ねた結果、プラスアルファで選手にも来てもらう」という新たな方針を明らかにした。
当初は11月に開幕するカタールワールドカップの登録メンバーが「26人」になることを受けて、そのシミュレーションを兼ねるため同じ人数で9月の活動に臨む予定だった。しかし、スタッフらとの協議の末に「30人」を目安に招集することにしたという。
アメリカ代表とエクアドル代表と対戦する国際親善試合のベンチ入り可能人数が当初の「23人」から「26人」に変更になったことが、方針転換に至った最大の要因だ。
森保監督は国際親善試合のレギュレーションが変わった後も「メンバー外の選手を作ってしまい、今回は2試合しかない中で、おそらく使えない選手も出てくると思いますので、26人がいいのかなと思っていました」と明かす。議論を重ねる中で招集人数を増やすことの方が「メリットの部分が大きい」と考え、判断を変えた。
「アメリカ戦とエクアドル戦を戦いながらも、ワールドカップに向けての準備は随所に出てくると思います。試合に出られて把握できること、それをチームとして共有できることが大切かなと思いました。
試合に出ない選手は、もちろんプレーの感覚は持てないかもしれないですけど、チームがどのようにして準備を進めているのかを把握できる。それは11月の準備期間がない中で、どういう準備を踏まえてワールドカップ本大会に臨むかという個々のイメージづくりには非常に大切なことだと思いました」
ワールドカップ本大会の登録可能人数よりも多くの選手を招集するが、9月の「30人」の中から11月の「26人」が選ばれるわけではない。「もちろん9月の活動を経験しなくても、11月のワールドカップ本大会に向けて招集される可能性はある」と森保監督は強調する。
重要なのは9月から11月のワールドカップ本大会に向けて地続きの道を作り、その幅を広げておくこと。カタールワールドカップの大会前に事前合宿を行えないなど、これまでの大会とは違った難しさがある中で、選手選考とチーム作りの両方を同時進行させていくため大量招集に踏み切る。
「11月には事前合宿ができませんので、9月をその合宿として捉えて、11月に向かっていくところは我々の考えの1つでもあります。オン・ザ・ピッチの部分では、戦術的にチームでやるべきことを、より多くの選手で確認していくこと。そして、選手間でコミュニケーションを取ってもらうことにより、9月の活動から11月に向けて、選手たちが感覚的に話せることをより濃くしていけると思っています」
「9月に何をやったかわからないで、11月の活動でその振り返りをしながら本大会に向かわなければいけないことにならないように。いずれにしてもオン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチ、そして選手間の共有等々含めて、9月の活動により多くの選手に来てもらって、そこで(チームとしての準備を)共有することが、11月の本大会に向けて非常に大切なことかなと考えています」
(取材・文:舩木渉)
【了】