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中村俊輔、本田圭佑…。欧州CLで輝いた日本人6人。世界を轟かせたあの時代、誰を倒し、誰に敗れたのか

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

南野拓実


【写真:Getty Images】


生年月日:1995年1月16日
CL出場クラブ:レッドブル・ザルツブルク、リバプール
CL通算成績:15試合2得点3アシスト

 南野拓実がリバプールに移籍するきっかけとなったのは、CLで決めたゴールだった。ザルツブルク在籍6年目となった19/20シーズン、これまで予選で阻まれ続けた壁を越えてザルツブルクは本選出場権を手にした。ゲンクとのグループリーグ初戦で南野拓実は2アシストを記録し、チームの対象に貢献。要塞と呼ばれる敵地アンフィールドに乗り込み、前シーズンのCL王者リバプールに挑んだ。

 前半だけで3失点を喫し、欧州王者との力の差を見せつけられた。しかし、若さと勢いのあるザルツブルクはこのままで終わらず。前半のうちに1点を返し、56分にはファン・ヒチャンのクロスを鮮やかなダイレクトボレーでゴール左に叩き込んだ。ゴールを決められた敵将ユルゲン・クロップが思わず苦笑いを浮かべるほどの衝撃的なゴールだった。

 さらに60分にはアーリング・ハーランドのゴールを南野がアシストして同点に追いつく。その後、リバプールに決勝点を許してザルツブルクは敗れるが、欧州王者に真っ向から立ち向かう姿は注目の的となった。

 ザルツブルクはグループリーグで2勝を挙げたが、決勝トーナメントには進めず。しかし、CLでの活躍が決定打となり、南野はその冬にリバプールへ移籍する。今夏移籍したASモナコではCL予選3回戦で敗れて本選出場権を逃したが、CLが南野にとって大きな転機になったのは言うまでもない。


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