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中村俊輔、本田圭佑…。欧州CLで輝いた日本人6人。世界を轟かせたあの時代、誰を倒し、誰に敗れたのか

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

中村俊輔


【写真:Getty Images】


生年月日:1978年6月24日
CL出場クラブ:セルティック
CL通算成績:17試合2得点3アシスト

 現在は古橋亨梧を始め、4人の日本人選手が在籍しているが、往年のセルティックサポーターにとって、日本人といえば中村俊輔のことを指す。2005年夏に加入すると、瞬く間にチームの中心選手となった。1年目にリーグ優勝に導く活躍を見せ、チームはCL出場権を手にしている。

 06/07シーズンのグループリーグは決して簡単な組ではなかったが、中村の左足が希望となる。マンチェスター・ユナイテッドとの初戦は惜しくも敗れたが得意のFKで一時は同点となるゴールを決めた。勝利した第2節、第3節でもアシストを記録。そして、結果次第で突破が決まる第5節、またしても魔法の左足が炸裂した。

 マンチェスター・ユナイテッド戦は、0-0のまま時計の針が進んでいく。スコアレスドローが脳裏をよぎる81分、ゴールから30mほどの距離でセルティックがFKを獲得した。

 ゆっくりボールをセットした中村は、左足で鋭く曲がるキックを放つ。名手エドウィン・ファン・デルサールはその長い腕を懸命に伸ばすも、ボールはここしかないというコースに決まった。

 セルティック・パークは一瞬の静寂に包まれたのち、地鳴りのごとく大歓声が響き渡った。そのキックの芸術性、相手が世界的なチームという状況、そしてグループステージ突破を決めるという希少性、すべてが揃った価値あるゴールだった。11月21日は、セルティックにとって特別な日となっている。


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