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【写真:Getty Images】
中村航輔、ポルティモネンセで正GK定着のチャンス!?
ポルティモネンセに所属するGK中村航輔に大きなチャンスが巡ってきそうだ。
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ポルトガル紙『レコルド』などによれば、ポルティモネンセで正守護神を担ってきたGKサムエル・ポルトガルのポルト移籍が決定的になった。移籍金は400万ユーロ(約5億6000万円)で、1日にも5年契約にサインして正式発表となる見込みだという。
ブラジル出身で現在28歳のサムエルは2019年1月に母国のコリチバからポルティモネンセに加入。2020/21シーズンからレギュラーに定着し、今季も序盤のリーグ戦4試合でわずか2失点、クリーンシート2試合と好成績を収めていた。
ポルトは今夏、出番を失っていたアルゼンチン代表GKアグスティン・マルチェシンをスペイン1部のセルタに放出。正GKのジオゴ・コスタを支え、なおかつ競争もできる後釜としてサムエルの獲得に動いていた。
リーグ屈指のショットストッパーとして鳴らした正守護神が退団したことで、ポルティモネンセ在籍3シーズン目を迎えている中村には定位置奪取の期待がかかる。今夏、昨季まで第2GKの座を争っていたイラン代表GKペイアン・ニアズマンドが母国復帰を決断したため、ポルティモネンセのGK陣はやや手薄になっている。
とはいえ、サムエル退団によって無条件に中村がレギュラー昇格とはならなそうだ。『レコルド』紙によれば、ポルティモネンセは移籍市場閉幕間際に同リーグのサンタ・クララからGKリカルド・シウバの獲得を目指すとのこと。
23歳の同選手は昨季までポルトに所属し、主に2部リーグを戦うBチームで活躍していた有望株。今夏、下部組織時代から育った名門を離れてフリーでサンタ・クララに新天地を求めていたが、1試合も出場することなくポルティモネンセ移籍に向かっている。
中村は2021年1月に柏レイソルからポルトガルに渡って以降、なかなか出場機会を得られず、ベンチを温める日々が続いた。リーグ戦での出番は昨季の2試合のみで、今季はまだ公式戦に出場できていない。
ポルティモネンセを率いるパウロ・セルジオ監督はU-20ポルトガル代表歴を持つ若手のリカルド・シウバと、1年半にわたって控えの立場で地道にチームを支えてきた中村のどちらにゴールマウスを託すか。後者にはアピール次第で11月にサッカー日本代表の一員としてカタールワールドカップ出場の可能性も残されている。今後の動向に注目だ。
【了】