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三笘薫がみせた成長。脅威となったドリブル以外の選択肢、定位置確保までの道はそう遠くない【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 阿部勝教 photo by Getty Images

三笘が魅せた圧巻のプレーとは…


【写真:Getty Images】



 左サイドハーフに入った三笘は、投入直後から圧巻のプレーを連発した。

 68分、三笘がサイドライン際で相手DF2人を引き付けてパスを出すと、オーバーラップしてきたマーチがクロス。左サイドからチャンスを作ると、70分にはレアンドロ・トロサールとのワンツーで抜け出し、相手ゴールに迫った。

 さらに、直後の71分の場面では、パスカル・グロスとのパス交換から、ハーフスペースでフリーになっていたトロサールへラストパス。相手DF間を抜く鋭いパスで決定機を演出すると、78分にはペナルティーエリア手前から、相手DFラインの裏へ抜け出したグロスへのピンポイントクロスを上げるなど、チームが苦戦する中で立て続けにチャンスを作ってみせた。

 レンタルから復帰後まだ間もなく、今季のリーグ戦出場はデビューを飾った第2節から3試合で計27分のみと少ない。だが、チームメイトとの連係に問題は無く、この試合では最も相手の脅威となっていた。これは77分以降、ボールを持った三笘に対して2人でマークを行っていたフルハムの守備を見れば明らかだろう。

 三笘の活躍によりブライトンは息を吹き返したが、その後も得点を奪えず2-1で敗戦。今季初黒星を喫してしまった。

 結果として三笘はチームを勝利に導くことは出来なかったが、現地メディア『デイリー・メール』は、三笘にチーム内で最高タイ評価の「6」を与えている。

 また、この試合では三笘の成長が垣間見えた。

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