苦戦を強いられた原因は…
【写真:Getty Images】
苦戦を強いられた最大の原因は、ガブリエウ・ジェズスだろう。
今夏に加入したジェズスは、開幕から3試合で2得点3アシストをマーク。チーム総得点の半分に直接関与するだけでなく、攻撃の起点となり、ドリブル突破などからチャンスも演出していた。
しかし、この試合では開幕からの4試合で最も多い61回のタッチ数を記録するも、決定機に直接関与したのは、15分にウーデゴールのクロスをグラニト・ジャカへ落とした場面と、54分のジャカとの連係からシュートを放った場面のみ。エンケティア投入以降はほとんど存在感がなく、4本のシュートを放つも枠内を捉えたのは1本だけだった。
決して不調だったわけではない。中盤まで下りてゲームの組み立てへの関与や、自陣まで戻る守備など、勝利には間違いなく貢献していた。だが、ジェズスが相手ゴール前でなかなかボールに絡めなかったことで、アーセナルは単調なサイド攻撃を繰り返すことになっていた。
負傷により欠場したオレクサンドル・ジンチェンコと、トーマス・パーティの影響も大きかっただろう。だが、現アーセナルの攻撃の核は間違いなくジェズスだ。加入後間もないこともあるが、新エースを上手く活かすことが出来なかったことで、アーセナルは昇格組相手に大苦戦を強いられてしまっていた。