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イタリアの「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

あだ名は「スワロフスキー」

アルベルト・アクィラーニ
【写真:Getty Images】


MF:アルベルト・アクィラーニ(元イタリア代表)
生年月日:1984年7月7日
イタリア代表:38試合5得点3アシスト

 ローマの下部組織出身であるアルベルト・アクィラーニは、2002年にトップチーム昇格。2003/04シーズンにはトリエスティーナにレンタル移籍して経験を積み、ローマ復帰後はコンスタントにプレータイムを得るなど、順調なスタートを切っていた。しかし、才能は確かなのだが、当時から懸念されていたのが怪我の多さ。ロマニスタからは「スワロフスキー(ガラス細工)」というあだ名を付けられていたようだ。

 そのアクィラーニは2009年、レアル・マドリードに移籍したシャビ・アロンソの後釜としてリバプールに加入している。しかし、怪我を抱えたままの移籍だったため、開幕から数ヶ月はリハビリに費やすことに。ようやく新天地デビューを果たしたのは10月下旬のことで、その後はまずまずの出場機会を得た。ところが、2年目にラファエル・ベニテス監督が退任しロイ・ホジソンが新監督になると、アクィラーニは構想外に。結局リバプール在籍は1年間に留まってしまった。

 以降アクィラーニはユベントスやミラン、フィオレンティーナなどでプレー。ユベントスでは1年間フル稼働したが、ミランではローマやリバプール時代と同じく足首の負傷に悩まされ、フィオレンティーナ在籍時は細かな怪我を負うことが実に多かった。その後、元イタリア代表MFはスポルティングCP、ペスカーラ、サッスオーロ、ラス・パルマスに籍を置き、2019年に34歳で現役を退いている。

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