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守田英正が早くも“最後の希望”に? マテウス・ヌネス退団、スポルティングCPの中盤は人材不足に

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



守田英正がスポルティングCPのキーマンに

 日本代表MF守田英正の所属するスポルティングCPの中盤が、人材不足に陥っている。



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 今夏、メガクラブからの関心が盛んに報じられながら残留が基本線と見られていたMFマテウス・ヌネスが、プレミアリーグのウォルバーハンプトンに引き抜かれた。

 もともとスポルティングCPは移籍金5000万ユーロ(約68億円)以下のオファーを受けない方針だったとされるが、ウォルバーハンプトンから4500万ユーロ(約62億円)の提示を受けて放出を決断。現地の報道によれば、ボーナス込みで5000万ユーロに達するオファーだったという。

 スポルティングCPを率いるルベン・アモリム監督としても、マテウス・ヌネスの放出は望んだ結末ではなく、首脳陣の決断を受け入れざるを得なかった。現在の陣容に「満足している」と指揮官は言うが、絶対的主軸の退団によって中盤は補強が急務な状況になった。

 現在、スポルティングCPでセントラルMFを主戦場とする選手は守田とウルグアイ代表MFマヌエル・ウガルテの2人だけ。しかも、後者は慢性的な腰痛を抱えており、現地20日に行われたポルト戦の終盤にもどこか痛めた様子で交代していた。

 U-21ポルトガル代表のMFダニエル・ブラガンサは長期離脱中のため、健康体で計算できるセントラルMFは守田のみ。今夏、サンタ・クララから加入した日本代表MFが早くも“最後の希望”とも言える立場になった。

 もちろんスポルティングCPの首脳陣は現状維持で問題ないとは考えていない。ポルトガル紙『レコルド』によれば、具体的な名前こそ明かされていないものの、すでに複数の選手に対して獲得に向けたアプローチを開始しているという。

 スポルティングCPはリーグ戦開幕から3試合で1勝1分1敗と苦しみ、首位のポルトにはすでに5ポイント差をつけられている。そのポルトとの一戦で退場者を出し、2度のPKを与えて0-3の完敗を喫したことが、現在の両者の差を物語っていると言えよう。

 移籍市場の閉幕まで1週間あまり。すでに欧州のほとんどの国でリーグ戦が開幕し、各クラブが編成を終えているタイミングで理想的な新戦力を迎えるのは極めて難しい。果たしてスポルティングCPは不足している戦力を補えるか、そして守田はチームを高みへと導く存在へと成長できるだろうか。

【了】

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